名切遺跡

壱岐にも縄文時代の遺跡がありました。

しかし、壱岐では、このような歴史的な文化遺産を保護しようという、理解がなく、せっかく、古い遺跡が発見されても、すぐに壊され、埋め立てられてしまいます。

特に、行政機関は、土木工事ばかり行わないで、環境保護にも、真剣に取り組んでほしいと思っています。



名切遺跡は、名切川の河口で発見されました。

ここからは、縄文土器やいろいろな土器、石器などが出土しました。

また、
漁労具や石鏃(せきぞく)、石銛(いしもり)、銛先(もりさき)、石錘(せきすい)、石鋸(いしのこ)、凹石(くぼみいし)、磨製石斧(ませいせきふ)がたくさんみつかりました。

特に、どんぐりの貯蔵穴は有名です。

貯蔵穴は、木の実などを蓄える穴で、ここで発見されたものは、直径1m、深さ1mぐらいの円筒形の穴です。

30基ほど発見されました。

この穴のなかには、ドングリ、カシ、松の実やそれを入れる籠
(かご)や木片等が入っていました。

かずらで編んだかごは、食糧を運んだり保存したりすることに利用されました。

この遺跡のある場所は満潮時には水没し、干潮時に干上がります。

これは、どんぐりのあく抜きのために、水没するような選んだのか、それとも、貯蔵穴を作った後に、全体の地盤が沈んだのか、はっきりしたことは分かりません。