壱岐の金蔵寺




金蔵寺

密教寺院です。

このお寺の前に、神岳山(かんだけさん)が、そびえ立っています。

かつて、山伏が修行していました。












銅像如来形坐像

 これは、本尊の銅像如来形坐像です。

 印(いん)の結び方が特殊です。

 右手をあげて、親指と中指を念じています。

 左手は、腹の高さで前に差し出し、親指と薬指を念じています。

 頭部を見てみましょう。

 螺髪(らほつ)は比較的小さめです。

 顔の部分は、なんとなく、ポッチャリとしていて、見ていて、心がなごみます。

高麗仏です。

高麗時代中期から末期の作といわれています。





鰐口(わにぐち)

これは、鰐口(わにぐち)です。

比較的、小ぶりで、2つの耳があり、両方の面に同じような文様が刻み込まれています。

「応永七年・・・」という立派な書体の銘があります。

ここから、室町時代前期に制作されたことが分かります。

九州では古いものに属します。

上の写真には2個写っていますが、寝かせてある方が、古いものです。

寝かせてあるほうは、ちゃんと溝が彫ってありますが、立っている方は、張り合わせたようになっています。

長崎県指定文化財です。






 この鐘には、「応永19年・・・」の銘があります。

 やはり、鰐口と同じように室町時代の制作です。

 造った人は、豊前小倉の「丹国吉」という鋳物師です。

 それにしても、この鐘は、現在使用されているのでしょうか。

 また、自由につくことができるのでしょうか。

 高さは80.8cmあります。

 県指定文化財です。








猿らしきものが座禅を組んでいるのでしょうか。

実は、これ、お寺の屋根瓦に使用されていました。

屋根の葺き替えをするときに、使わなくなったので、お寺の境内に置いてありました。

それにしても、迫力がありますね~。









お釈迦様

 壱岐で最初の涅槃像(ねはんぞう)です。

 涅槃像とは、お釈迦様(おしゃかさま)が亡くなったときに、横になった姿のことをいいます。

 台座を加えると2mという大型の像です。

 関西に在住されている檀家のある方が寄進されました。

 平成17年に開眼供養が行われています。